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263話 収束

last update Tanggal publikasi: 2026-09-10 17:27:36

「レプリトールが元凶だというのなら……」

遼大が私を見る。私は頷いて言う。

「自然に症状も落ち着くはずだわ」

そう言ってER全体を見回す。

「でも、この状態は良くないわね」

そう言って溜息をつく。

「万が一にもレプリトールに過剰に反応する人が出ないとも限らない」

そう言って私は遼大を見る。

「そうだな、ハイドレーションを開始しよう」

遼大は賀神さんに言う。

「賀神、ハイドレーションに使う輸液の準備を頼む」

そう言われた賀神さんが頷いて、歩き出す。

「燈と俺は今この現場のトリアージだ」

◇◇◇

大型の換気システムが起動し、ER全体の淀んだ空気が浄化される。

「外に居る者にあのボトルを渡して解析させよう」

遼大が言う。

「そうね、詳しい分析結果を見たいわ」

あれだけ混乱していたER全体が私と遼大の指示で整然としていく。

賀神さんが輸液の準備を進め、順番にハイドレーションを進めて行く。

ERが落ち着きを取り戻し、症状の出ていた患者さんや医師、看護師たちもその症状が落ち着きを見せ始める。私と遼大は顔を見合わせて、空気の状態を確認する。

正常値まで戻っているのを確認し、防護服のマスクを外す。

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